“古き”と“新しき”の狭間で

吉川市は埼玉県の最東端に位置する小さな市です。しかし、近年における大規模な宅地開発等により、急速に郊外化。人口は毎年の様に増えています。また、隣の越谷や三郷でも大規模な商業施設や宅地開発も進んでおり、近隣地域の環境は様変わりしています。しかし、かつて吉川は江戸川と中川という水運に恵まれた稲作地帯。住宅街を離れれば、まだまだその名残を感じることができる、緑豊かな所です。

小さな事から大きな事まで

私達「おやじ会パパス」(以下パパス)は、吉川市立北谷小学校に通う子どもの父親達が自発的に集まったボランティア集団です。どの学校にもPTAという組織があります。「男親としてPTA活動に協力したいが、平日は仕事が休みにくい・・」など、なかなかPTA活動に参加することができなかった父親達。しかし、「子どもたちのために趣味や特技を活かしたい」「都合さえついたらいつでも協力するよ」などの思いがふつふつとわき上がり、PTA役員としては難しいけれど、「俺たちにもできることがあるんじゃないか」といった視点で活動がはじまりました。例えば、校内の遊具などの整備・設置やイベント企画・運営など、「親父」ならではの機動力、行動力で、学校・地域・家庭に協力しています。また前述のとおり、吉川を取り巻く環境は日に日に変化しています。特に交通・治安などのリスクは、親として看過できません。その点を未然に防ぐためパパスは関係各所と連携して、目に見える成果を上げていきたい考えています。

「楽しく」が最重要

子どもの安全・安心のためにと、真剣に取り組むのがパパスのモットーですが、四角四面では続くものも続きません。逆に楽しさが無ければ、メンバーは集まりません。メンバー平均年齢は40歳。仕事や趣味などで培った様々な経験を持つ「親父」達が、蘊蓄(うんちく)を傾け、そして他愛もない戯言も言いながらワイワイやっています。子どもの視点で物事を見るには、まず自分達も童心に戻ってあの頃を思い出さなければなりません。”まずは楽しく”そんな雰囲気の中「おやじ会パパス」は活動しています。

 

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